ところで、私が訳の分かれない人間はいませんか。
想像を越えた反応をして、粋な疑問を投げかけてくる人間はどこにいるのですか。
まるで夢を見るような、逃げないよう握りしめたくなる記憶を共にしてくれる人間は、この世のどこにいるのでしょうか。
「この人でない、この人でもない」そうして漁ることの卑劣さを自覚し、誠に嫌悪しながらも、私は誰かを探しています。
いずれ出会う必然でしょうか、既に出会っている青い鳥でしょうか。
もう少し、気付かない振りをさせて下さい。
内なる自然の枯渇
潤すものは自己陶酔、探しているのは理想の姿になった自分自身である可能性