夜、猫が部屋にやってくる。甘えたように擦り寄って、撫でれば満足そうに喉を鳴らす。
毛繕いを済ませ、眠りにつく
「今日もいい夢をみてほしい」
心底から湧くこの感情が、私の愛の象徴だ。
僕は夢を見る。
夢の最中、夢だと知らないように
僕は生きていることを知らない
目覚めた時、夢だと気付くように
息を引き取る時、生きていたと気付くだろう
死は、生きていたことの唯一の証明
恐れることはない。
それにしても随分と寒くなった。
空が高く感じる、星は輝いている
目に見えるは、光
光は誰も同じを見ない
僕だけに入る光、それだけが全て
いや、それだけが全てなのか
誰もわからない何かをわかった気になるのは馬鹿らしいが、誰もわからない何かをわかろうとする姿は美しい
語り得ないものを語ろうとする浪漫主義者
philosophyの意義はそれに尽きる。
君には下らなく映ってしまうだろうか
光なき、形而上の世界
僕は夢をみ続ける。
目を閉じた暗闇の中
ただ、ロマンチックに身を委ねて